おかしなくらいおかし好きおかしなひとたち各講座が3分でわかる!『おかしなサマースクール』第1限目 夜の社長室
各講座が3分でわかる!『おかしなサマースクール』第1限目 夜の社長室
☆登壇者:
(株) タマディック 代表取締役社長 森實俊彦さん
クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン (株)代表取締役社長 若月貴子さん
(株)de la hataraku 代表取締役 林 俊輔さん
☆参加人数:50名
☆講座のおとも:クリスピー・クリーム・ドーナツ とFIVE VISION BREWERY 豊橋の4種類のクラフトビールのペアリング
まずは御三方の人生を少しご紹介。
株式会社タマディックは、創業66年。車や航空機、宇宙ロケットなどに関わる、製品開発から工場設備の設計までを担う技術者集団。愛知県では珍しく、系列グループに所属せず、幅広い取引先を持っているのが特徴。森實さんは3代目社長。“本社内に本格的なサウナを作ってしまった人”として有名!?
クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン株式会社は、いわずと知れた、外資系ドーナツ会社の日本法人。2006年に日本に上陸し、名古屋駅前にオープンした時は、9時間並ぶという伝説を打ち立てた。社長の若月さんは、新卒で大手スーパーに就職。「経営企画室」で15年勤めたのち、コンサルティングファームで事業再生を手掛け、クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパンへ。 “成長フェーズにあること、大会社ではないこと、意思決定が早いこと”が若月さんの転職の条件。しかし入社した2012年はすでに成長フェーズではなかった。それでも転職を決めたのは、「自分の手腕でこれからできることが多くありそう。ここで経験を積むことで、自分のキャリアがおもしろくなるかな」と。なんともチャーミングでスーパーポジテイブな女性だ。
名古屋弁でよく働く=でらはたらく がそのまま社名になった株式会社de la hataraku社長の林さん。「働くこと、農業(畑)を楽にすること、関わった人(傍)を楽しくすること」。この3つを“はたらく”の言葉にかける。一言で言ってしまえば、“八百屋の経営”だ。それも宅配の八百屋。届けるのは栄養価の高い野菜のみ!というニッチなサービスを展開。
農学部出身だが、新卒で入社したのは大手印刷会社!?10年間マーケティングの仕事に携わったのち、思うところがあって松下政経塾の門を叩く。学び直しを経て、農業の道へ。おか験がえんどう豆を栽培している、おかしな実験農場のオーナーでもある。
なぜ社長に?
森實さん
「18歳の時に父を亡くして、やらざるを得なくなりまして。使命感ですね」。
祖父も父も機械が大好きな設計者。森實さんは経済学部出身の機械オンチ。それでも幼い頃から社員のみんなに可愛がられて育ってきたから、やれることはやらなくちゃ!と。
若月さん
「大変革の後ようやく復活が見え始めてきた時で、会社を混乱させたくなかった」。
直前の副社長時代に店舗を大量閉鎖。血も涙もないと言われるようなことをやるヒール役に。立ち直りの時期に混乱させないことが、自分にできることだと。
とある人気テレビ番組で、社長として若月さんが登場した際、座右の銘を聞かれ、“崖っぷち大好き”と書いたことは、テレビ局内でも話題になったとか。
林さん
「自分の意志で会社を飛び出したから、その意志を貫くために転職という選択はありませんでした」。
会社の組織の歯車にはまることはとても楽。目指したのはそこじゃなかった。
ここでドーナツとクラフトビールのペアリングタイムで小休止。
かすがいタイムを挟んで後半へ。
地域が輝くためにどんなことをやってるの?。
森實さん
「地域限定ではないですが、日本中の会社がサウナを作ればいいと思っています。そのお手伝いができれば。サウナを通じて幸せな時間を感じてほしいんです」。
本社内にあるフィンランドサウナは、我慢するためのサウナではなく、健康で幸せに楽しく過ごす時間を提供できる空間。現在は企業や団体のみに開放しているが、いずれは地域にも開放したいと。
若月さん
「ローカルコミュニティを大切にする文化を育んでいきたい。私たちができることは、ブランドを生かしていろいろな人と繋がったり、繋がるお手伝いをしていくことです」。
ドーナツを売ってお客さんのお腹を満たすだけの会社ではなくて、ドーナツを通じてお客様の「ジョイ」をお届ける会社だと伝えた。
林さん
「農業が輝けば、地域も輝く。農業の活性化は、日本の未来を生み出すことなんです」。
農業と地域は切り離せないからこそ、農業の活性化に力を注ぐ。
農業では、実は土を触ったり、いろいろな人と関わったりすることで、人間の生きる力が引き出される。サウナを体験した時に、よし明日も頑張るぞ!とか10年後も頑張れる自分を整えて作るぞ!と思うところが本質的に農業に近いなと。
社長は孤独。苦しい時の相談相手は?
林さん
「自分の先を歩いている、信頼できる経営者さん。苦しい時に苦しいと社員には言えていないですね」。
森實さん
「水風呂です!サウナに入っている時に、役員にも新入社員にも相談はします。対話からインプットすることもありますし。たくさんインプットしてから水風呂に入り、出た時には結論がでていることが多いんです」。
若月さん
「相談相手は自分なんですよね。周りからは結構大変だったよねって言われるんですけど、自分で苦しいと思ったことはなくて。そりゃ苦しい時に意思決定は迷うことはありますし、この人に聞いてみようというのはあるけど、結局は自分で決めているんです」。
家業を継ぐ、外様で抜擢、自ら起業。
社長になった経緯は三者三様でも、世の中のため、地域のため、そして誰かを幸せにするために、社長として何ができるのか、何をやるべきなのか、その想いに触れることができた90分だった。
※当日のアーカイブはこちら
https://www.youtube.com/watch?v=LjTlbYd50Y0
『3分でわかる、おかしなサマースクール』一覧
第1限目『夜の社長室』8月3日(木)
第2限目『夜のオフィスで食べ比べ~食いしん坊五感塾~』8月9日(水)
第3限目『激論!我社のDX~人を幸せにする、おいしいDXとは?~』8月10日(木)
第4限目『ゴキゲン仕事術』8月17日(木)
第6限目『江戸時代クッキング』8月26日(土)
第7限目『団地の部屋壁芸術祭』8月26日(土)
第8限目『おかしでドーナツデコ放題』8月27日(日)