【絵に込められた子供の想い】平芝幼稚園様の園児さんの作品【西川教授解説】
「子供が思い描いた場面を自分の方法で描く」その表現がすごい!
幼稚園や保育園、こども園では、みんなでお絵かきする機会がたくさんあります。それぞれの子どもが、自分が一番描きたいものを選んで、ちからいっぱい描いている姿ってとっても気持ちがいいものです。下の絵は海を描いているのでしょうか。潜水艦が真ん中にかっこよく描かれ、その周りに海の生き物や海藻などがあり、海の中の景色をさらに強調しています。
(写真1)
次の絵は空を描いているようです。青空と雲のバランスをイメージして線を引き、上の方には虹をあしらおうと考え、色とりどりのセロファンをちりばめています。
(写真2)
皆さんはこの絵をご覧になってどのように感じられるでしょうか。
もっと余白を少なめにしたらいいとか、こんな場面を描いて欲しいとかいろいろと注文をつけてしまうかもしれませんね。
でも、子どもたちはそれぞれの思い描いた場面を、それぞれの方法で描いています。この当たり前が実に素晴らしいことなのです。
作品に対して保護者はどうしたら良いの!?
園を訪問すると、クラスの絵が掲示されている風景を見ることがあります。たくさんの絵が掲示されているのですが、どれも同じ場面で、同じような色合いで、同じような構図で描かれている事があります。みんな同じ絵に見えるのです。これっておかしいと感じませんか?みんな違う顔をして、感じ方も表し方も違うのに、同じ絵になるなんて変だと思いませんか?
自分が描きたい風景を選んでいます。セロファンの使い方も、延ばして貼ったり、丸めて貼ったりするなど、それぞれのイメージをそれぞれの方法で表現しています。子どもの思いや願い、工夫が込められた絵は、子どもの命の営みそのものであり、みる側に感動を与えてくれます。子どもの絵を上手・下手でみるのではなく、一人ひとりのそれぞれの表現から、子どもの気持ちに思いを馳せてみましょう。そこで繰り広げられる対話を通して、子どもの感性をさらに豊かにすることができるのではないでしょうか。
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