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2021.09.13

【五感】子供にとってはトキメキ、大人にとってはイタズラ!?【西川教授解説】

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この満面の笑顔!こどもたちにとっては至福の時間に違いありません。
その横で眺めている大人の表情は伺えませんが、きっと複雑な表情を見せているのではないでしょうか。
部屋中にばらまかれるラムネ菓子。
高く舞い上がり、そして落下して部屋中に散らばる風景は、子どもにとってはトキメキの時間です。でも親は、「散らかるからやめなさい」が本音で、できればやめてほしいのではないでしょうか。

もちろん、食べ物を粗末にしてはいけないという観点は大切にしたいですね。でも、ばらまくことで、食べられなくなることはまずありません。それに、日本の伝統文化には、祝い事などに餅やお菓子などを参加者にばらまいて、振る舞うという文化もありますよね。
ともあれ、子どもにとっての至福の時間で、その後のお楽しみとして、美味しくいただくことができるので、食べ物を粗末にするしないという点は安心です。
でもどうして、子どもと大人にはこんなに感じ方に違いがあるのでしょうか。

それはイタズラ?子どもにとっては五感をフル稼働したトキメキ!

子どものイタズラについて考えてみたいと思います。イタズラという名前をつけたのは大人であり、子ども自身はどれもトキメキから出発する、アカデミックな活動なのです。子どもは人生経験が短く、みるモノすべてが驚きに満ちています。大人には単なる水たまりに過ぎない場所であっても、子どもには、五感をフル稼働して楽しむことができるアミューズメントスポットに見えているのではないでしょうか。日常の中に広がる非日常の出来事が、子どもの心をときめかせています。対する大人は、日常のありふれた風景に過ぎず、トキメキをなくし、日常の整然を求めてしまいます。このズレが子どもと大人にはあるのです。

ばらまく行為は以外と複雑!?

ばらまく行為を通して、手や腕が協応する能力が発揮されています。どのようにばらまけば、美しく部屋中に広がるのか、自分なりのイメージを整えて、力を調整します。ばらまいた瞬間に空中に点在するラムネの位置を把握し、自分にあたらないように考え移動します。最後に着地したラムネ菓子の広がり方をみて、イメージ通りにできたかできないかを評価し、再びばらまく準備に入ります。どれもが無意識に計算され尽くした、アカデミックでダイナミックな営みなのです。

連載でお送りいたしますので、次回もお楽しみに!

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