いろいろコンテンツCONTENTS

2021.09.17

【子どもと遊ぼう その3】五感は非認知能力の起爆スイッチ【幼児養育専門家インタビュー】

いろいろインタビュー

西川教授インタビュー 前の記事のご紹介

前の記事はコチラから:【子どもと遊ぼう その1】最近注目の「遊びと非認知能力」について

前の記事はコチラから:【子どもと遊ぼう その2】子どもが「向かっていく力」を身につける方法とは?親が心がけること

五感は非認知能力の起爆スイッチ

非認知能力=子どもが自ら向かっていく力の大切さをお伝えしてきましたが
【子どもと遊ぼう その1】【子どもと遊ぼう その2】
この非認知能力を働かせる起爆剤となるのが、ズバリ「五感」です。
味覚や嗅覚などの五感を活性化させると、非認知能力が高められると考えられています。
非認知能力は遊びの中で養われていくものですから、遊びながら五感を刺激することがベストなのです。

そこで私が注目しているのが「おやつ」です。
一般的に、おやつは子どもにとって、栄養補給という要素もありますが、子どもの五感を活性化するものでもあります。
おやつの時間は、子どもの五感を刺激し、心をより豊かにしてくれることで、非認知能力を高めてくれるものなのです。
おやつの時間が、子どもの非認知能力を高めるために、もっとも大切なことは、子どもにおやつを与えるだけではなく、親が一緒に食べて一緒に楽しむことです。
「おいしいね!」という味覚が突破口になり、他の五感を刺激してくれます。

私のゼミでも、少し難しい話し合いになりそうな時は、おやつを用意します。
おやつを食べるといいアイディアが出てきて、議論が活性化するのです。
また、おやつが入っていた袋や、食べた後の包み紙でも何か楽しめそう。何か遊べないかなと、親がまず真剣に考えて遊んでみる。すると子どもも自然に遊びに向かっていきます。
「こうやって遊びなさいね」と子どもに一方的に教えるのではなく、まず親が楽しんでみる。子どもと一緒に会話をして、こんな風にも遊べる!これはおもしろい!と、一緒に遊ぶことで、子どもの五感が育まれるだけでなく、大人も新たな発見があるはずです。子どもも大人も育つことができるおやつは、素晴らしいアイテムなのではないでしょうか。

西川教授の【子どもと遊ぼう】インタビューはこれでおしまいです。
引き続き教授にはラムネいろいろで遊ぶ子供の解説を続けて頂きます。
「非認知能力」や「五感で楽しむ」にご興味を持った方はこれからもご愛読よろしくお願いします。

西川正晃教授の略歴

■所属
岐阜聖徳学園大学教育学部

■教育学部担当科目
保育原理、保育内容総論、保育内容演習(表現)(環境)、幼児教育学、保育実習ⅠⅡ など

■略経歴
研究テーマは幼児期の遊びと学び・保育者養成、保幼小連携など。どのテーマも、保育実践を基盤としている。現在、保育実践を語る会「土曜の会」を月一回主催。おてて絵本普及協会岐阜県支部事務局(西川研究室)

■所属学会
日本教育方法学会、日本保育学会、日本乳幼児教育学会、全国幼児教育研究協会、日本保育者養成教育学会