おかしなくらいおかし好きおかしなひとたち共に創り共に奏でた145日間【教室編④】
共に創り共に奏でた145日間【教室編④】
◎おかしな愛を知らnight(場所:コラボベースNAGOYA)
登壇者:堀新太郎さん(堀商店)、岩田敏臣さん(マドラス)、藤井麻由さん(コラボスタイル)、下簗一博さん(ignArt)、矢田睦美さん(セレンディップ・ホールディングス)
出身地が愛知県の人とそれ以外の人が、縁あって今、愛知県で働いている。
そんな5人が集合。それぞれの人生の中で、愛知ってどうよ?何が魅力なの?どんなところが大きな田舎って言われちゃう理由なの?
愛知をちょっと俯瞰して見てみるけど、何だかんだ言いながら、みんな愛知が大好きなんだよね!という、愛知愛を存分に語り合った2時間半となった。
前半のトークセッションでは、愛知で生まれて戻ってきた組(堀さん、岩田さん)、キャリアのために自ら愛知にやってきた組(藤井さん、下簗さん)、愛知への移住組(矢田さん)という、キャリアも環境もまったく異なる5人が、愛知のおかしな文化について思いつくままに語った。
(堀さん)「新店オープンの時の祝い花を、地元の人たちが一本ずつ持ち帰るのって古くからある文化。知らない人からするとなんで持っていくの?と驚くみたい。花がなくなる=繁盛店の証だから逆に残っているとこの店大丈夫?となる」
大きく頷く参加者の前で
(矢田さん)「へえ知らなかった!」
(岩田さん)「名鉄電車、難しい問題じゃない?」
これには参加者からもそうそうという声が多数。
(堀さん)「一つのホームにあらゆる行き先の電車が来るから、どれに乗れば目的の駅に停まるのかわからない」
(下簗さん)「名古屋駅は太閤口、広小路口、桜通口と、出口の名称がついているけど、方角が入っていないから、それどっち?となる」
ほほ〜なるほどね。と生粋の愛知っ子は驚きの声。
ではビジネスに関して、愛知の特徴は?
(堀さん)「愛知というか、名古屋は絶妙にビジネスがやりやすい。東京に比べて圧倒的にメディアや行政との距離が近いので、マスメディアに取り上げてもらいやすい。知り合いの知り合いがメディアの方と繋がっていたり。東京以外の地方ならどこでもいいかと言ったら、そうじゃない。そこそこ規模がある町でメディアとの距離が近いという点で、おもしろいことがやりやすい」
実感が込もった一言だった。
後半はグループごとでワークショップ。あらかじめスタッフが用意した愛知にまつわる「おかしな文化」や「産業」「食」などのテーマ別のキーワードの中から一つ選び、そのワードに関してエピソードや思いを語り合い、フリップに記入して全員の前で発表!『喫茶店が多い』『ものづくり企業』『「名古屋在住」の範囲が広い』『世間体重視』などなどカードにはバラエティ豊かな言葉が並ぶ。
これらのワードを見ながらの参加者たちのエピソード語りは止まらない。テンションがどんどん上昇していき、自虐的なことを言いながらも、愛知愛がダダ漏れ。そうそう、これが愛知県民なんです。
最後はグループごとに発表。この日、最高に盛り上がったのは…。
「ドラゴンズ愛がハンパない。たとえ最下位でも全力で応援する。次、頑張ればいいんだよ!と県民同士は笑って励まし合うも、他府県の人から「次、頑張って」と言われると無性に腹が立つ」という意見に拍手喝采と大爆笑。そう、来年こそは!!心底願う愛知県民がここにも1人。
☆参加者からのメッセージ
・みんな愛知が好きってことが印象に残りました。
・ずっと愛知に住んでいるから気付かなかったことがあって面白かった。
・登壇者の方とも一緒にグループワークで盛り上がりたかったです!
◎うちのおかしな働き方(場所:なごのキャンパス)
登壇者:下簗一博さん(ignArt)、田畠澄己さん(Relic)、長江祐樹さん、菅沼美久さん(トライエッティング)、藤井麻由さん(コラボスタイル)、岩村憲二さん(側島製罐)/司会進行:間瀬友恵さん(トライエッティング)
キーワードは「働き方改革」。生成AIやリモートワークなど、世の中の働き方改革のスピードはこれまで以上に加速度的に速くなっている。気持ちばかりが前のめりになって転びそうになってしまう人も少なからずいるはず。そこで、「どう働くか=どう生きるか」を軸に、1時間目「AIどこまで使えてる?」、2時間目「社員満足どう向上?」の2つの内容で、5社6人が語り合った。
1時間目:AIどこまで使えてる?(下簗さん、田畠さん、長江さん)
下簗さんは、従業員の働きやすさを考える際、特にコミュニケーションに関する課題解決の一手段となるアプリ開発の企業を社内起業した。田畠さんは、下簗さんのような新規事業を立ち上げた企業に、AIを用いてより効率的に進めていくようなプロダクトを開発することで伴走している。名古屋大学発AIベンチャーのトライエッティングを率いる長江さんは、AI技術を活用した未来予測、最適化でさまざまな社会課題を解決している。3人とも今まさにAIを活用して第一線で活躍している。
さて「何のために働いているのか?今、どんな働き方をしているんだろう?」と突然の長江さんからの問いかけに、これまでの日本の技術革新の歴史という部分にまで話題が広がっていく。
(下簗さん)「車が登場したことで、解決した働き方があれば、逆に新たに生まれた問題もある。スマートフォンもこれ然り。今後の人口減少を埋め合わせるためにAIの活用は避けては通れないものとして理解した上で、うまく使っていくことが重要になる」
(長江さん)「人間は働くことである種快感を覚える。ただ、日本の20年先を見据えると、今の社会制度を維持するためには誰もが1日23時間ぐらい働かなければならない。物理的に不可能。だから手段としてAIやリモートワーク、新しいツールなどを使っていく。どこまでいっても働くのは我々人間で、AIは道具」。
(田畠さん)「お客さんの課題やニーズの発見が大事。AIは課題の仮説の幅出しをするためには有効だが、それを検証するには人間。お客さんのところに足を運び、本音を聞き出さなければ課題の本質的な部分が見えてこない」。
どこまでいっても使うのは人間で決して使われてはいけない。
3人の言葉には強い説得力がある。
2時間目:社員満足どう向上?(藤井さん、岩村さん、菅沼さん、田畠さん)
ここでは、社員の働きやすさのために、各社がどのような制度を取り入れているかをメインに語り合った。コラボスタイルでコミュニティマネージャーとして活躍する藤井さん。働きやすさを向上させるシステムを開発するIT企業で、対外的だけでなく、社員同士を繋ぐ役割も担う。側島製罐の岩村さんは、現場で缶を作り続けて25年の製造のプロ。同社が新たに導入し、業界を超えて注目されている「自己申告型給与制度」のプロジェクトメンバーでもある。トライエッティングの菅沼さんは、まだ若い同社の働き方の制度設計に深く関わり、決定権も持っている。
まずはリモートワークについて。
部署によって導入率が異なるものの、登壇企業の全社がリモートワークを採用。観客の7、8割も、自社でリモートワークを導入しているとのこと。もはや当たり前の働き方になっている。注目が集まったのは側島製罐の「自己申告型給与制度」。実績を基に決めるのではなく、この先半年間の給料を個人が会社と交渉する。会社はその人の未来に投資するという仕組み。
(岩村さん)「最初は大変で時間はかかりましたが、みんなが自分の仕事について真剣に考えるようになって制度として整ってきましたね」
Relicの田畠さんは「社内副業」について語った。新規事業を支援する企業だから、自らも子会社を立ち上げる経験が、本業にも活かせるという考え方に基づいている。田畠さん自身も副業に携わる。
(田畠さん)「自分の思考の幅が広がり、自分のスキルをシェアすることで収入も増えました」。
トライエッティングの菅沼さんが自社の環境整備の一環として取り上げたのが「female休暇」。生理休暇のことだが、ダイレクトに言葉にしづらい ことから、女性が取得しにくいという実態を受けたもの。
(菅沼さん)「女性が仕事のパフォーマンスを上げるためにも重要な制度として位置付けられています」
全国に拠点があり、リモートで働く社員が多いコラボスタイルの藤井さんは、働く場所という点で「オアではなくアンド」を大事にしている。選択肢を多く持つことは働きやすさにも繋がると。
(藤井さん)「制度も大事だが、会社の風土も社員満足を上げるというテーマには重要な要素になる。制度という決まり事だけで解決できない部分も、どこにいる人間がどう考えるかに関わる風土の両輪で回していかなければ成り立たないと思う」。
登壇者全員が生き生きと話す姿に、観客たちも引き込まれた。この先自分らしくどう働くか?ますます自分軸が求められるようになることは間違いないだろう。
☆参加者からのメッセージ
・他社の働き方の話が聞けて有意義でした。
・AIのアウトプットを検証するのは人間、という言葉が心に残った。
・新たな取り組みの参考になりました。
◎夏の疲れを癒さナイト(場所:コクヨ名古屋ライブオフィス、サイボウズオフィス)
参加企業:春日井製菓、クリスピー・クリーム・ドーナツジャパン、コクヨマーケティング、サイボウズ、サンテフレスコ、豊通ファイティングイーグルス、ナカモ、マドラス、de la hataraku 、Mizkan
この夏も猛暑日数が更新され、燃えに燃えている名古屋。仕事疲れに加えて、この暑さ疲れでヘロヘロになっている方へ、一服の清涼剤をお届けした講座。体の外からと中からと、疲れを癒す方法をプロたちが伝授した。会場は、リニューアルした中日ビル内の2カ所のオフィス。前半は、コクヨ名古屋ライブオフィス。マドラスの足圧測定器で、自分の体重のバランスなどを測ってもらい、自分に合った靴の選び方のアドバイスを受けた。
なかなかできない体験に、「靴って大事だとあらためて教えてもらいました」と参加者。続いて前半の本題、プロバスケットボールチームの専属トレーナーによる足のマッサージ。滑りがよくなるさらりとした馬油を付けて、トレーナーの誘導で足の指を開いたり、足首を回したり。いい大人たちが裸足になり、全員でマッサージをする光景はなかなか異様な感じだが、「おおお気持ちいい〜」「いててて」など、リアクションも大きめで、みなさん楽しそう。
ほぐれたところで、足指じゃんけん大会!足を振り上げ、真剣にじゃんけんする姿は、さらに異様だが、裸足の付き合い!?で不思議な一体感が生まれていた。優勝者にはマドラスから最新インソールを贈呈!
後半はまるでカフェのようなサイボウズのオフィスへ移動。オフィスのテーマが「ZOO」というだけあって、壁紙には動物が描かれている。ここからは「食」での癒し。
とはいえ、テーブルに並ぶのは「謎ドリンク①」。正体がわからぬまま謎ドリンクで乾杯!「さっぱりしていておいしい」と高評価。その正体は「ぽん酢サワー」。通常はお酒で作るが、この日はぽん酢を炭酸飲料で割って提供。
「思い通りにいかない人生を、前向きに生きようとしているあなたの背中を“ぽん”と押してくれるサワーです」(ミツカンの田中さん)
うまいこと言うね!
続いて出された「謎ドリンク②」は、見た目も匂いもみそ汁だけど…。正体は「長生きみそ汁」。ナカモが考案した、赤みそ・白みそ・りんご酢・玉ねぎが入った、自律神経と腸を整える最強みそ汁、とのこと。ここで野菜博士のde la hatarakuの林さんから夏に体が喜ぶ野菜を紹介してもらう。
「旬の野菜は、それ以外の時期に比べて抗酸化力もビタミンCの含量も倍以上違います。あとは色を見て、7色食べることが健康には大切です」と。2種類の謎ドリンクのおかげで、何だか体が軽い感じ!?そしてデザートのクリスピー・クリーム・ドーナツと一緒に出てきたのは2種類の「謎ドリンク③」。
どこからどう見てもミルクティですが…。一つはストレートのミルクティ、もう一つはなんと白みそ入りのミルクティ。人気の軍配はストレートに上がったけど、白みそはストレス抑制効果があると言われているGABAが豊富に含まれているので、入れてみるのもおすすめ。私、個人的には白みそ入りの方がコクがあって好きでした。
☆参加者からのメッセージ
・みんなで裸足いなることで隣の人とも親近感が湧き、楽しくマッサージができました。
・旬の野菜を取ることが自分の体のためになることを知りました。
・ヘトヘトに疲れているあなたに!というイベントは珍しく、すべて楽しく満足しました。
ライター:ましもさとこ
一日一餡を公言するアンコ好きライター。
甘いも、しょっぱいも、熱いも、冷たいも…どんなお菓子も人間もなんでもござれ!
2児の母でもあり、自宅にはお菓子専用ストッカーを設置。
通称「グミ也」と呼ばれるグミ好きの次男のために箱買いしている「つぶグミ」(特につぶグミプレミアムがお気に入り)が占拠している。