福岡で開催された「第1回　おかしなメニューコンテスト」。人気飲食店で働く料理人たちのアイデアの数々にとても驚かされました。

そして出会ってしまったのです。「これ、絶対おいしい」と思わず声が出るようなレシピに！

受賞した料理は実際に参加店舗でメニューとしても振舞われましたが、遠方で足を運べなかった方も多かったはず。ですが、そんな方にもぜひ味わって頂きたいレシピの１つが、今回ご紹介する「グリーン豆わさび味と醤油のフロランタン」です。

プロの扱う材料でなくとも、手に入りやすい材料を使って”プロの発想力”をおうちで味わうことは出来ます。
しかもこれを作り終えた後、きっと皆さんは、想像を大きく超えた美味しさに出会うことでしょう。

この美味しさをなるべく多くの方に味わって頂きたいと、味わいは大きく変えず、材料や作る工程を出来る限りシンプルにしました。

このフロランタンは、醤油の旨味とカラメルのコクが見事にマッチするだけでなく、
グリーン豆わさび味の食感とピリッとした辛みが本当に良いアクセントになっています。

醤油やわさびといった和のテイストは日本茶にも良く合いますし、カラメルとナッツの風味はコーヒーとの相性も◎。もちろん、お酒との相性もバツグンです！

何一つ欠けてはならない絶妙な組み合わせ。
一つ食べれば必ずもう一つ食べたくなる美味しさ。
まさに、出会ってしまった！おうちで作れる本格スイーツです。

では、絶品　再現レシピ「グリーン豆わさび味と醤油のフロランタン」を作っていきましょう。

材料（冷凍パイシート1枚分）

<アパレイユ>

<その他>

下準備

・グリーン豆わさび味を大きめに砕く。(ジッパー付きビニール袋に入れて棒などで叩くと砕きやすい。)

・オーブンシートにアーモンドスライスを広げ、180度に余熱したオーブンで約10分間焼く。

作り方

１．冷凍パイシートを5分間程室温に置き、半解凍の状態でめん棒を使って2㎜厚さに伸ばす。フォークで全体に穴をあける。

２．200度に余熱したオーブンで約15分間焼く。膨らみをフライ返し等を使ってぎゅっと押さえ、そのまま天板の上に置いて冷ましておく。

３．小鍋に無塩バター、牛乳、砂糖を入れ中火に。バターが溶けたら弱火にし、ヘラ等で時折混ぜながら約10分間煮詰める。

４．火を止め、濃い口しょうゆ、チューブ入りわさびを加えてヘラでよく混ぜて溶かす。弱火で1分間煮詰め、アーモンドスライスを加えてさらに1分間全体を大きく混ぜ合わせ火を止める。

５．4.がまだ温かいうちに2．の上に周囲1㎝程あけて流し、ゴムベラで厚みが均一になるよう表面をならす。

６．200度に余熱したオーブンで約10分間焼き、アパレイユが固まる前にグリーン豆わさび味を全体に広げる。完全に冷めてからお好きな大きさにカットする。

小学2年生の息子も「美味しすぎる‼」と目が飛び出そうになっていましたが、わさびがツンと鼻を突いたのか、目をぎゅっと閉じながらも口のモグモグは止まらない。

辛みが苦手な方やお子さまにはぜひ「グリーン豆わさび味」の代わりに「グリーン豆」を使って下さい。その場合、練りわさびも省いて下さいね。作り方は上記と同じです。

豆の香ばしい香りとちょっと感じる塩味が、これまたカラメルと良く合うのです！

みなさんもぜひ、この組み合わせだからこその美味しさに、出会ってみてください。

ポイント

・きび砂糖を使いましたが、ご自宅にあるお好みの砂糖でOKです。
・グリーン豆わさび味は、なるべく形が残るよう大きめに砕いて下さい。
・一般的なフロランタンは熱いうちにカットすると綺麗に仕上がりますが、パイ生地の場合は完全に冷ました方が綺麗にカット出来ます。

焼き立てはサクッと軽い食感。わさびのピリッとした辛みが絶妙なアクセント。

翌日には2層が馴染んでコクのあるキャラメルのような味わいに。わさびの辛みも落ち着き、穏やかなわさびの風味を感じられます。
時間と共に変化する味わいもぜひ楽しんで下さいね。

【調理時間】60分(フロランタンを冷ます時間を省く)