おかしなくらいおかし好きおかしなレシピ【おかしで世界のグルメ旅行!】ミルク感たっぷり♪南アフリカの郷土菓子『女王のミルクタルト』
【おかしで世界のグルメ旅行!】ミルク感たっぷり♪南アフリカの郷土菓子『女王のミルクタルト』
世界にはその国で多くの人に愛されるスイーツがたくさんあります。
それらのスイーツを味わうことで、まるで世界を旅したような気分を味わってみませんか?
遠い国のスイーツに思いを馳せていつでも気軽に海外旅行気分を味わえるよう、身近なおかしを使った簡単レシピをご紹介します。
これまで訪れた国で、心に残っているスイーツの1つが南アフリカのケープタウンで出会った「ミルクタルト(Melktert)」です。ミルクの風味たっぷりの爽やかなクリームが乗ったタルトで、上にシナモンが掛けられています。全体的にマイルドな味わいで、シナモンがその優しい甘みをキリっと引き締める名脇役に。
ミルクタルトはポルトガル、オランダをルーツとして少しずつ形を変え、今では南アフリカを代表するスイーツとなっています。“美味しい”の気持ちは国境を渡り、時代を超えて人々に愛されるのですね。
今回、そんなミルク感を生み出す為に使う材料が、生クリーム41%配合の「女王のミルク」です。
実は液体を凍らせずに固める技術が難しく、ミルクキャンディの多くは水あめや砂糖をたくさん使って固められているのだそう。ところが「女王のミルク」は、最も多く使われている材料が生クリームです。低温でじっくりコトコト時間を掛けて煮詰めて固める為、まるで生クリームを食べているかのような濃厚かつフレッシュな余韻のミルク感が楽しめます。
さらにこのキャンディは香料・着色料不使用でスイーツ作りに使っても雑味が残りません。生クリームを使うと余らせてしまうという声もよく耳にしますが、生クリームを固めた「女王のミルク」ならその心配もありません。余ったキャンディはそのまま美味しく召し上がって頂けますし、そのシンプルなミルクの味わいはきっと心に残るはず。
南アフリカで最も愛されるスイーツと言っても過言でない「ミルクタルト」。気品のある上品な甘さのスイーツです。それを日本のおかし「女王のミルク」で作ってみました!
女王のミルクで作る「女王のミルクタルト」で、優雅に旅する気分を味わってみませんか?
材料(市販のミニタルトカップ9個分)
小麦粉15gミニタルトカップ(市販)9コ
女王のミルク | 10粒 |
牛乳 | 300ml |
無塩バター | 15g |
卵(M) | 1コ |
シナモンパウダー | 適量 |
作り方
1.小鍋に牛乳と女王のミルクを入れ、極弱火で15分程温めながらミルクの女王を完全に溶かす。最後に無塩バターを加え混ぜ合わせる。(牛乳が温まったら、沸騰させないように時々火を止めながら混ぜて飴を溶かす。)
2.1で飴を溶かしている間に、耐熱ボウルに卵を入れてよく混ぜ、さらに小麦粉を加えて粉っぽさが無くなるまでよく混ぜ合わせる。
3.1の飴が完全に溶けたら2.のボウルに少しずつ注ぎながらよく混ぜ合わせる。
4.3を小鍋に戻し、弱めの中火にかけヘラで絶えず混ぜる。とろみがついてきたら弱火にして手早く混ぜながら滑らかなクリーム状にする。すくい上げてゆっくり落ちるくらいになったら火を止める。
5.クリームが温かいうちに市販のタルトカップにたっぷり注ぐ。粗熱が取れたらラップをして冷蔵庫で30分以上冷やす。仕上げに上からシナモンパウダーを振る。
ラップとクリームの面が接しても、冷やすと綺麗に取れるので問題ありません。
このクリームは、タルトカップの甘さと合わせて丁度良くなるよう、あえて甘さを控えめにしています。冷蔵庫でしっかり冷やすことで、ミルクの爽やかさがより際立って後引く美味しさに。お茶請けにもぴったりで、2個目に手を伸ばす前に夫がいそいそと珈琲を淹れに立ち上がったのも頷けます。
息子は余ったクリームにビスケットをたっぷり浸してご満悦。家族それぞれが、ミルクの優しい甘さに、至福の時間を味わっていました。
素直に丁寧に作られたミルクキャンディは、きっとあなたに優雅な旅気分を与えてくれますよ。
海外のスイーツを楽しむことで海の向こうの誰かと“美味しい”の気持ちを共有出来たら、世界をもっと近くに感じられるかもしれません。そんな素敵な体験を、身近なおかしで手軽に味わってみてくださいね。
美味しく作るポイント
・牛乳は沸騰させないよう、時折火を止めながら飴を溶かして下さい。
・タルトカップはお好みのサイズのものを。余ったクリームはビスケットに付けたりフルーツサンドに使っても◎。
【調理時間】25分(冷やし固める時間を省く)
この記事で使われた商品
- 奇跡の生クリームキャンディ
生クリームを41%配合したシンプルで濃厚なミルクキャンディ。
北海道産生クリームを、独自開発の真空低温濃縮製法で丁寧に煮詰めました。
大西 麻子
自然豊かな福井育ち。料理旅館で育った祖母の影響で幼児の頃から料理を始め、中学生になってからは家族の夕食を毎日作る大の料理好き。料理と暮らしを紹介したブログはランキング上位になり、わずか2年で出版に至る。小学生の息子と夫の3人暮らし。家族との暮らしを第一に、書籍や企業へのレシピ開発、写真提供をしている。現在、大好きな花や旅をテーマにした料理教室、ワークショップを計画中。